藁床編

1:裏菰(うらごも)

藁床の一番下側に当たる部分です。近年は床下湿気の絡みからシートを使う様になっています。昔の畳床師は菰編みも仕事の一つでした。。

 

2:下配(したばい)

稲藁を縦に配します。畳床のコシを左右する重要な仕掛けです。太く硬い稲藁を選びます。。

3:切り藁配

細かく切り刻んだ稲藁でムラを細かく消して行きます。出来るだけ必要最少量で調整します。工業製品の藁床は、この配に大量の切り藁を入れてしまい、必要以上の重量になると同時に、硬くなり過ぎて縫い針が通らないものも出ています。足当りも板の上を歩いている様です。。

4:大手配(おおてばい)

今度は稲藁を横方向に配します。床ムラが出ない様に神経を使う所です。畳の踏み心地を左右する配でもあります。切り藁を多量に入れる工業床は、大手配を少ししか配する事が出来ません。。

5:化粧配(けしょうばい)

文字通り、畳床の表面を仕上げる配です。細めで長く真っ直ぐな稲藁を選びます。化粧配でのムラは致命傷ですね。。

6:縫い上げ

300〜400ミリほどの厚みに仕掛けられた配を、厚さ50ミリ〜55ミリに一気に圧縮、動力で押し出しながら縫い上げて行きます。。

稲藁床の完成です。でも完成したからと言って直ぐには使いません。3〜5ヶ月間、積み上げて保管します。藁床を落ち着かせるんですね。。

私は子供の頃から畳床作りの手伝いをして来ました。年季中を除いて独立するまで藁床を作りました。いつかまた、藁まみれの中で藁床を作りたいです。。