






京都市下京区 池内宇一郎商店 師:十三代目 池内冨久造 (事業所内訓練)

※事業所内訓練とは
先ず店(畳屋)に弟子入り。そして店が訓練校に通わせてくれます。訓練校費用は店が負担してくれました。五月から店の仕事終業後の夜、訓練校に通い学科を学びます。盆休み後から各学年(一年生から三年生)ごとの講師による実技指導を受け、毎年十一月に開かれる技能競技会に挑み順位ごとに表彰されます。講師は他店の親方々です。各店毎でその流儀が違いますから、弟子入り先の仕事とは違う技術に触れられる貴重な機会になりました。三年間の訓練期間の後半に卒業試験とも言える技能照査試験を受けて、合格すると【技能士補】の称号が与えられます。同時に二級技能士検定の受験資格が与えられ、二級技能士検定に合格して卒業となります。卒業後は弟子入り先の店にご恩を返す【御礼奉公】に移ります。店によってその期間は様々でしたが、一年から二年が一般的でした。当時弟子には給料は無く、年季明けまで店から毎月お小遣いを戴きました。
十四代目ご当主

後ろ左から、又弟弟子イヌカイくん・ヤナギバヤシ・兄弟子ナミエくん(池内一門)

訓練校同期たちと

技能競技会風景

表彰式


桂離宮 松琴亭にて
